【歯科医監修】矯正歯科とは?歯列矯正のメリット・デメリットも解説
悪い歯並びや咬み合わせを、きれいな歯並びに整え、しっかりと咬み合うように改善する歯科治療。
そんな歯の矯正について調べると「矯正歯科」や「歯科矯正」、「歯列矯正」、「歯並び矯正」など、さまざまな呼び方が並んでいます。
これらは同じ意味合いなのでしょうか?
今回はそんな疑問について紹介いたします。
矯正歯科とは何か
まず、「矯正歯科」には2つの意味があります
1. 矯正ができる歯医者という意味
2.『矯正歯科治療』の略称としても使われる
1. 歯医者としての矯正歯科
「矯正歯科」は、歯科医院の標ぼう科目として掲げても良いとされる名称です。
(※標ぼう科目とは、医療法で看板や広告に表示して良いと認められたもの。歯科では「一般歯科」「小児歯科」「口腔外科」「矯正歯科」の4科目に限られています)
そのため、矯正を取り扱っている歯科医院の診療科目には「矯正歯科」という表記があり、「矯正歯科」=「矯正が出来る歯医者」という意味合いを持っています。
2. 治療としての矯正歯科
一方で「矯正歯科」は、出っ歯や受け口、ガタガタした歯などの不正咬合を装置を用いて改善する歯科治療という意味もあります。
- 「矯正歯科」
- 「歯科矯正」
- 「歯列矯正」
- 「歯並び矯正」
など、呼び方は違えど、このような類はおおかた世間一般では、歯並びや咬み合せを改善する治療のことを指します。
これは一般の方が歯以外の矯正(例えば「骨盤矯正」や「縮毛矯正」など)と区別し、『歯』の矯正治療だということがイメージしやすいことから世間で広まった呼び方だと考えられます。
どの呼び方であっても「矯正歯科」同様、歯並びや噛み合わせを改善する治療ですが、いろいろな呼び方でわかりづらいため、こちらは以後「矯正歯科治療」と表記します。
では、これら呼称の違いがあっても、すべて同じ「矯正歯科治療」であることをご理解いただいたうえで、矯正歯科治療を受けるメリットとデメリットも紹介させていただきます。
矯正歯科治療を受けるメリット
矯正歯科治療は単に悪い歯並びと咬み合わせを改善し、見た目を良くだけではありません。
矯正歯科治療を受ける事によって、見た目改善以外にもメリットがたくさんあります。
しっかりと歯が咬み合うことで、口腔内だけでなく、全身にも良い影響を与えるのです。
矯正歯科治療を受けるメリットをまとめると、下記の通り9つあります。
- 審美性が良い
- コンプレックスの解消
- 咀嚼機能の改善
- 正しい発音がしやすい
- 歯磨きがしやすい
- 虫歯や歯周病、口臭のリスクが減る
- 顔のバランスが良くなる
- 顎の関節のトラブルが軽減する
- 咀嚼希望の改善により、胃腸への負担が軽減する
矯正歯科治療を受けるデメリット
良い影響ばかりにみえる矯正歯科治療にもマイナス面があります。
矯正歯科治療を受ける場合は、治療開始後に後悔がないようにデメリットも知っておくことが大切です。
矯正歯科治療を受けるデメリットも下記の通9つあります。
- 治療期間が長い
- 治療費が高額
- 抜歯が必要なケースがある
- 治療装置が目立つ
- 食べ物や食べ方に工夫が必要
- 歯磨きが面倒
- 口腔ケアをしっかりと行わなければ、虫歯や歯周病、口臭を引き起こす恐れがある
- 矯正装置で口腔内が傷つく恐れがある
- 歯ぐきが下がる場合がある
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「矯正歯科」とはどのようなものか?矯正のメリット・デメリットをまとめて解説いたしました。
今後のコラム記事では、それぞれの項目をくわしく解説した記事を追加していく予定ですので、これからも読んでいただければ幸いです。
矯正を検討中の方は治療を受ける前に是非こちらの記事【「やらなきゃよかった!」歯列矯正で後悔する前に知っておくべき6つのこと】もご確認ください。