マウスピース矯正に必要な治療期間とは?効果的に治療するための注意点をご紹介
歯科矯正には、ワイヤーやブラケットと呼ばれる矯正装置を使うものと、ワイヤーやブラケットを使わないで歯を矯正するものなど、種類はいろいろあります。
特に、マウスピースの歯科矯正は、ワイヤーやブラケットを歯に装着することが無いので、見た目が気になり歯科矯正治療に抵抗があった方でも、見た目を気にせずに、歯を矯正することが可能です。
今回は、マウスピース矯正について、矯正にかかる治療期間や、マウスピース矯正のメリット・デメリットなど、効果的に治療するための注意点などをご紹介します。
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正とは、ワイヤーやブラケットを使って歯を動かす歯科矯正治療とは違って、プラスチックでできたマウスピースを歯に装着して歯を動かす矯正治療法です。
歯科医師がブラケットなどの矯正装置を歯につけるのではなく、自分自身でマウスピースの矯正装置を装着しますので、自由に取り外しもできます。
マウスピースは透明度が高いので、装置を付けている間も、見た目を気にしないで人に気づかれずに矯正治療を行うことができるのが、ワイヤー矯正との大きな違いです。
マウスピース矯正は、(基本的に1週間で)1つのマウスピースを使い、目標とする歯並びに向けて歯が動いたら、次の新しいマウスピースに交換する流れをくり返して歯を動かします。
マウスピースは洗浄もできて使い捨てのため、清潔を保つことができます。ブラケットやワイヤーなどの装置を歯の表面につける必要がないので、楽器やスポーツなどをされている方でも口の中をケガする心配がないので安心です。また、金属を使用していないためアレルギー体質の方でも安心して治療を受けることができます。
マウスピース矯正の概要については『【2023年版】「マウスピース矯正とは何か?」を歯科医が徹底解説』をご覧ください。
マウスピース矯正に必要な治療期間
歯を移動させるためには、やみくもに強い力をかければ良いと言うわけではありません。
人の歯は、歯槽骨と呼ばれるあごの骨にしっかりと埋まっておりますので、それを動かすのは大変なことです。
無理に強い力で動かそうとすると、歯と骨の間にある歯根膜(しこんまく)と呼ばれる、歯と骨を支えるじん帯のような組織に負担がかかってしまいます。
歯を早く移動させると、負担がかかり歯根が短くなってしまって、歯が抜けやすくなるリスクがありますので、治療後のトラブルを防ぐためにも、歯に大きな力はかけられません。
マウスピース矯正に必要な治療期間は、ご自分の歯並びの状態によっても変わってきます。1枚ずつ、それぞれ異なるマウスピースが歯を動かすのに適切な力がかかるように、精密にコンピューターで設計されています。
一般的に(上下すべての歯を対象にした)矯正であれば、矯正期間は1~3年ほどかかるケースがありますが、部分的な矯正なら1年かからずに治療が終わることもあります。
また、基本的に歯みがきや食事の時以外はマウスピースを装着していなくてはいけないので、毎日の装着時間を守っているかによっても、治療にかかる期間は左右されます。
より詳しく知りたい方は『マウスピース矯正に必要な治療期間とは?効果的に治療するための注意点をご紹介』もご参照ください。
マウスピース矯正のメリット・デメリット
マウスピース矯正にはメリットがあれば、デメリットもあります。
~メリット~
- 矯正装置がほとんど目立たない
- 治療中の痛みが少ない
- 簡単に着脱できるので、お口の中を清潔に保てる
- 金属アレルギーの心配がない
- 通院の回数が少ない
- 矯正治療のシミュレーションができる
などがあります。
マウスピースの矯正装置は透明に近いプラスチックなのでほとんど目立ちません。
歯全体に徐々に力をかけていくため、優しい力で歯を動かします。そのため治療中の痛みも軽減されるそうです。
通院回数も少なく、1~2週間に1度自分で新しいマウスピースに取り替えます。簡単に着脱もできるので、口の中のお手入れが簡単にできます。
金属を使わないためアレルギー体質の方でも安心して矯正することが可能です。
また、3D画像で歯並びの変化をシミュレーションすることが可能なので、どのように歯を動かしていくのか、最終的にどのような歯並びを目指すのか明確にしてから治療することができます。
~デメリット~
- 装着時間を守る必要がある
- 紛失の可能性がある
- マウスピース矯正が適さないケースもある
マウスピースは、取り外しができるので紛失しやすいです。決められた装着時間(1日20時間以上)を守らないと計画通りに歯が動かず、思うような治療結果が得られない可能性があります。
また、歯並びの状態や、あごの状態によってはマウスピース矯正が適さないケースもあります。
デメリットや注意点は『【失敗しないために】マウスピース矯正のデメリットと注意点を解説』にて。
まとめ
マウスピース矯正に必要な治療期間は、歯並びの状態によっても変わってきますが、大体1年から3年ほどかかります。
治療の流れをシミュレーションすることができるので、最終的な歯並びを明確にしてから治療を開始することができます。
効果的に治すための注意点として、決められた装着時間を守らないと思うような効果が期待できません。
しかし、ワイヤー矯正とは違うメリットもたくさんありますので、ご自分の希望や口腔内の状態によって治療法を選択することができます。
マウスピース矯正をお考えの方は、りょうき歯科クリニックへぜひご来院ください。最新鋭の3Dスキャナ「iTero Element」を導入しているため、大人の方もお子さまも安心して治療を受けていただけます。