【ブランド比較あり】マウスピース矯正の種類について歯科医院が解説
近年、矯正装置の目立ちにくさや取扱いの手軽さなどから、マウスピース矯正を選択する方が増えています。
しかし「マウスピース矯正」といっても種類が豊富なことから、何を基準に選べば良いか分からないという方も多いでしょう。
今回は数あるマウスピース矯正の種類の中から一部をご紹介いたします。
そもそもマウスピース矯正とは？
そもそも「マウスピース矯正」とは、どのような矯正なのでしょうか？
一般的に歯列矯正というと、歯にブラケットと呼ばれる装置とワイヤーをつけて歯を動かす「ワイヤー矯正」がよく知られています。ワイヤーの力を利用し、歯を動かしたい方向に力をかけることで歯を並べていく矯正方法です。
ワイヤー矯正は歯の表面に装置を取り付けることから矯正装置が目立ち、その見た目から歯列矯正を敬遠していた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一方、マウスピース矯正は半透明のマウスピースを用いて矯正するため、目立ちにくく、一見しただけでは矯正をしているようには見えません。
患者さんの口腔内の３Ｄスキャニングデータや模型を用いて作成した透明のマウスピース装置のことを「アライナー」と呼びます。マウスピース矯正は1枚のアライナーで行うのではなく、複数枚のアライナーを交換しながら歯並びを整えていきます。
新しいアライナーに交換していくごとに少しずつ歯が動かし、最終的に整った歯並びになる、という仕組みです。（アライナーの枚数はマウスピース矯正の種類や症例によって異なります）
矯正期間中はマウスピースを１日定められた時間装着しなければなりません。（1日20～22時間など、マウスピース矯正の種類によって装着時間は異なります）
決められた時間マウスピースを装着しないと歯が動かないだけでなく、歯が後戻りしたり、マウスピースが合わなくなってしまうこともあります。
マウスピース矯正に関してはこちらの記事『見えない矯正、マウスピース矯正って何ですか？』でも紹介しています。
ワイヤー矯正との違い
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いは、矯正方法や見た目だけではありません。
ワイヤー矯正はいろんな症例に対応ができやすく、治療期間が比較的短く終えることが可能です。一方で、マウスピース矯正の場合は種類によって出来る症例が異なります。
多くのマウスピース矯正は部分的な矯正など適応症が限られており、全体的に対応できるマウスピース矯正は主にインビザラインとなり、種類が限られています。
その他の違いとして、ワイヤー矯正は常に矯正装置をつけているため、虫歯や歯周病にならないためにも、毎日欠かさず丁寧な歯磨きが必須です。セルフケアを怠るとお口のトラブルが発生し、その分矯正期間も長くなってしまいます。
また、食べ物にも制限があり、粘着性の高いガムやキャラメル、歯に挟まりやすい食べ物、固い食べ物などはご注意を。矯正装置が外れてしまう可能性があるため、矯正期間中は控える必要があります。
マウスピース矯正の場合、マウスピースを取り外して歯磨きや食事ができるため、矯正治療していない時と同じように過ごしていただくことができます。
マウスピース矯正の種類
歯科医院で取り扱っているマウスピース矯正は数種類あり、その中でも代表的なもの「インビザライン」です。
では、インビザラインとほかのマウスピース矯正ではどのような違いがあるのでしょうか。
インビザライン
インビザラインは最も知られているマウスピース型矯正装置です。
米国アライン・テクノロジー社によって開発され、1999年から米国の矯正歯科医師を対象に提供を開始しました。現在、世界で圧倒的なシェアを誇っているのが「インビザライン」です。
独自の技術を用いた3次元シミュレーションソフトや光造形システムでアライナーを製作しており、インビザラインが最新のアライナー素材の特許を持っています。
インビザラインは全顎矯正と部分矯正のそれぞれに対応でき、幅広い症例に適応が可能です。アライナーを平均で40～50枚交換することで、歯の位置を少しずつ無理なく動かし矯正します。
インビザラインの中でも、乳歯と永久歯が混在する成長過程にある患者は「インビザライン・ファースト」を選択します。
また永久歯が完全に生え揃っていないなどの10代の歯科矯正治療には「インビザライン・ティーン」が最適でしょう。
主に前歯から第二小臼歯の軽度の矯正治療には「インビザラインGo」にするなど、患者さんの成長や症例に適したマウスピース矯正を提供することが可能です。
クリアコレクト
クリアコレクトとは、2006年にアメリカで開発されたマウスピース型の矯正装置で、インビザラインに次いで世界で2番目の実績を誇っています。
インビザライン同様、幅広い症例に対応しており、マウスピースの形状が歯茎まで覆っていることによって、しっかりとフィットし優れた保持力を発揮します。
また、マウスピースには適度なしなやかさがあり耐久性にも優れています。
アソアライナー
アソアライナーとは、国内の矯正専門の歯科技工所が提供しており、日本の国家資格をもった歯科技工士が製作しているマウスピース矯正です。
アソライナーは主に歯列矯正後の後戻りや、軽度の歯列矯正が適応症です。
マウスピースは歯茎まで覆うことで安定感があり、プラスチックの弾性を利用し、必要な矯正力を部位に加えることで歯を移動させます。
インビザラインのように治療開始時に全てのマウスピースを作製するのではなく、新しくアライナーを作り替える際に型取りをし、厚みの違うアライナーによって矯正力をコントロールしています。
キレイライン
キレイライン矯正は、マウスピース矯正をリーズナブルな価格で始めることができます。
主に部分矯正に向いており、こちらも国内の歯科技工士が製作しているマウスピース矯正です。
キレイライン矯正の1回につきソフト・ハードのアライナーを2種類使用して治療を行います。
弾力性に優れているため「着け始めの痛みを感じにくい」「装着後、数日経過しても歯を動かす力を維持しやすい」といった特徴があげられます。
矯正治療と同時にホワイトニングも行うことも可能です。
他にもメーカーは多数ある
そのほか、現在マウスピース矯正の種類は20種類以上のメーカーが参入しています。
しかしメーカーによって、適用可能な症例や特徴、装着時間などが異なりますので、自分だけで判断せず、自分に合った適切な矯正方法を選びましょう。
適切な治療の選び方
マウスピース矯正によって歯列矯正は矯正専門歯科医院だけでなく、一般歯科医院でも取り入れるクリニックが多くなり、矯正が身近なものになったと感じられます。
しかし、その一方で知識や経験の浅い歯科医が無理な治療計画を立て、満足のいかない治療結果となる事例も見受けられます。
マウスピース矯正の豊富な症例経験があり、マウスピース矯正で対応できない症例の場合、他の矯正方法でも対応ができる技術を持つ歯科医師に相談することをオススメしします。
矯正治療で失敗しないためにも、信頼できる歯科医師がいる医院選びはとても重要です。
さいごに
マウスピース矯正は信頼のおける歯科医院で施術をすることが大切です。マウスピース矯正の治療を検討されている方はインビザラインを採用している、りょうき歯科をおすすめします。
当院はインビザラインプラチナプロバイダーの認定を受けており、矯正治療のスタディーグループの講師を務めるドクターが在籍している等、高い技術を持っています。
歯の矯正に興味はあるけれど、どんな治療方法が自分に合っているかわからない方、矯正治療期間や費用を知りたい方、その他のお悩みなど…どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
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