【失敗しないために】マウスピース矯正のデメリットと注意点を解説
どんなものにも「完璧」なものは無く、それは医療であっても「絶対」「必ず」と言える治療はありません。とはいえ「歯」は一生もの。歯の治療や歯科矯正での失敗は絶対に避けたいのが当然かと思います。
本日は、歯列矯正でも「目立たない」「見えない」と人気の「マウスピース矯正(インビザライン)」について、あえてデメリットを説明させていただきます。細かく書けば本当にたくさんあるのですが、ここにある内容をご覧頂くだけでも全体像がつかめますので、ぜひご覧ください。まずは、ザクっと箇条書きでお伝えします。
- マウスピースを1日20時間以上装着する必要がある
- 歯並びのずれが大きい場合は、矯正が難しい場合がある
- 噛む力が強すぎる方は、矯正が難しい場合がある
- 食事の度にインビザラインを外す必要がある
- 歯槽骨から歯根が出るというトラブルも発生している
というようなことが主なものです。それでは詳しく解説します。
マウスピースを1日20時間以上装着する必要があり、お子さんの場合は特に習慣化・モチベーション維持が必須です
インビザラインは「取り外しができる」ということが、メリットにもデメリットにもなります。歯を移動させていくにあたり、1日20時間以上の装着が必要なため、装着を忘れてしまうと、治療期間が長引いたり、最悪の場合は、マウスピースの作り直しになってしまい、治療期間や予算面でお困りになるケースも出てきます。
治療期間については『マウスピース矯正に必要な治療期間とは?効果的に治療するための注意点をご紹介』にて解説しています。
お子さんがマウスピース矯正をする場合は、保護者の方がお子さんと一緒になって習慣作りをして頂くのが良いです。
歯並びのずれが大きい方、噛む力が強すぎる方は、インビザラインが出来ない場合もあります
インビザラインは万能ではありません。次のような方はインビザライン治療が出来ない場合もありますので、ご不安のある方は、まずご相談いただければと思います。
- 歯が少ない
- 重度の叢生
- 咬合力が強すぎる
- 左右に顎がずれている
- 歯並びが大幅にずれている
- 重度の歯周病の場合
- 上下顎前突
食事の度にインビザラインを外す必要がある
お食事の際は、装着しているマウスピースを外さないと、食べることができません。
もし、仮に、装着したまま食べたとしたら…マウスピースが傷ついたり、食べかすが、マウスピースと歯の間に詰まってしまいます(虫歯や歯周病の原因に!)。
おやつのような軽い食事でも、食べたら歯が磨いて再装着するしないといけません。
紛失にも気を付けて下さい
マウスピースは、透明なうえに、以外に小さいです。紛失してしまうと、そのマウスピースで歯を移動させるべきところまで移動させることができず、追加費用や期間がかかってしまいます…。
歯槽骨から歯根が出るというトラブルも!
治療を開始する前に、CTなどで、移動させる方向や骨の厚み等を把握しておけば防ぐことができますが、実際にはそのようなトラブルも報告されています。十分な経験や実績がある歯科医院を選ばれることが重要です。
最後に
りょうき歯科では、マウスピース矯正だけではなく、ワイヤー矯正や、その他臨床経験が豊富な医師が数多く在籍しています。個別相談やセミナーも実施していますので、ぜひご利用ください。