【小児歯科】うちの子の歯は大丈夫?大きな前歯の原因について
「大きな歯が生えてきたんですが」とのご相談を受けることがあります。
お子さんの歯が大きいと、将来どんな歯並びになるのか、心配ですよね。
「大きすぎる歯」実はそんなに多くない
「大きな歯」と心配されるお子さんの歯を診ますと、いくつかのパターンに分かれます。
まず、本当に大きい場合。
次に、大きく見えているだけの場合。
最後に、癒合歯(ゆごうし)の場合。
それぞれについて、ご説明いたします。
1つめの、「本当に大きい場合」について。
歯が大きめであることは多々ありますが、異常であると断定できるような大きな歯は、あまりありません。
歯が大きい方は、その歯を支える土台の骨も大きく、結果として調和が取れていることも多いんです。
ほとんどの場合は、歯の大きさを心配する必要はありません。
大きく見える原因は、目の錯覚かも?!
2つ目の「大きく見えているだけの場合」について。
小さな乳歯の横に大人の歯が生えてくると、それだけがすごく大きな歯に見えます。
また、乳歯とは歯の色や質感も異なりますので、目立って気になる場合もあります。
さらに、お顔の骨は発達途中ですので、今は歯が大きく見えるけど、将来的には顔も大きくなり、歯とお顔のバランスが取れてくるなど、さまざまな要因があります。
目の錯覚かどうかを確かめるには、ご両親の歯の大きさと比較されることをお勧めします。
同じぐらいの大きさでしたら、まず問題ないと言ってよいでしょう。
歯の双子?2本分がくっついてしまう場合も。
最後に「癒合歯(ゆごうし)」があります。
本来別々であるはずの2本の歯がくっついてしまって、1本のようになってしまっている場合。
この時は、実際にその歯を1本と考えると、大きな歯になっていることが多いです。
ただ、歯2本分と考えると、それよりは小さいことがほとんど。
未熟な歯2本が、くっついたイメージで良いかと思います。
この癒合歯があると、なかなか矯正治療も難しくなります。
いかがでしたでしょうか。
ほとんどの場合、歯の大きさはさほど気になさる問題ではありません。
ただ、そうは言っても不安になるのが当たり前。
もし、気になるようでしたら、いつでも矯正相談にお越しください。
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