【歯科医が解説】受け口は遺伝する?遺伝以外の要因についても紹介

「うちの主人が受け口なんですけど、この子も同じようになるんでしょうか。」

よくある質問です。

受け口には遺伝的な要素もあります。

当クリニックでは矯正相談に来られた患者様に、問診票のご記入をお願いしております。問診票の中に、ご家族の歯並びについての設問があります。お父様、お母様の中に、歯並びがガタガタの方、八重歯のある方、受け口の方はいらっしゃらないかをお尋ねし、分かる範囲でご記入いただいております。

受け口 遺伝

これは、お子様の歯並びを予測するために、とても大切な質問です。背の高いご両親のお子様は、背が高い傾向にあるのと同じで、歯並びにも遺伝的な要素があります。

お父様、あるいはお母様が受け口であれば、お子様も受け口になる要素はお持ちであると考えられます。
しかしながら、遺伝的な要素が、お子様の歯並びを100%決定するわけではありません。参考資料の1つとしてお考えください。

受け口のリスクについては『【小児歯科】将来に響く?受け口のリスクについて歯科医が解説します』にて解説しています。

【小児歯科】将来に響く?受け口のリスクについて歯科医が解説します

叔父や叔母・・・親戚と似た歯並びになることも。

お父様、お母様も受け口ではないのに、お子様だけが受け口で心配される保護者様もいらっしゃいます。お話を伺ううえで、ご親戚の方、例えばおじさんやおばさんの歯並びについてお尋ねすると、受け口の方が親戚にいらっしゃる場合が多いです。

そのため、遺伝的な要素を考えるにあたって、少し離れた家系の方まで、参考にさせていただくこともあります。一方で、親戚にも全く受け口の方がいらっしゃらない場合は、遺伝的な要素以外が、歯並びに現れていることがあります。

下あごを突き出して遊ぶ癖がずっと残っているとか、爪をかむ癖があるなど、習慣的な癖が受け口を誘発している場合もあります。

受け口には早期治療が有効な場合もあります。

お子様の矯正治療は、一般的に6歳臼歯が生えた後、小学校低学年の頃から開始することが多いですが、受け口の治療に関しては、乳歯だけの時から始める場合もあります。

歯を直接動かす治療ではなく、お口の中や、お口の周りの筋肉に作用させることで、筋肉のバランスを整え、将来的に受け口の悪化を予防する治療です。この治療は4歳ぐらいからスタートが可能です。

ムーシールドについては『【受け口】ムーシールドで3歳から矯正治療をストレスなく始めよう』をご確認ください。

【受け口】ムーシールドで3歳から矯正治療をストレスなく始めよう

メリット・デメリットなど詳細は、矯正相談時に詳しくご説明いたします。ご納得いただいた上で、治療を受けていただければと存じます。

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