入れ歯の種類について解説!部分入れ歯と総入れ歯どっちがいい?
入れ歯(専門的には義歯(ぎし)、Denture(デンチャー)と呼びます)について少しお話しさせて頂きます。
入れ歯の種類について
入れ歯には部分床義歯、総義歯があり、それぞれ部分入れ歯、総入れ歯と呼ばれるものです。
部分入れ歯はご自分の歯がまだ残っている場合に製作し、総入れ歯は全部ご自分の歯がなくなった場合に製作します。
部分入れ歯にはバネ(専門的にはクラスプと呼びます)が付いていて、残っているご自分の歯にひっかけて固定します。
部分入れ歯と総入れ歯どっちがいいの?
よく患者さんから「もう全部抜いて総入れ歯にして!」や「もうこの歯がグラグラやけどなんとかバネで支えているから抜かないで!」と言われます。
実は両方正しいことなのです。
全部抜いて総入れ歯をすると聞くと確かにオーバーに聞こえますが、全ての場合がそうではもちろんありません。
例えば、上あごの歯の場合、総入れ歯は基本的には歯茎に吸盤の様に吸着させて固定します。
部分入れ歯は残っている歯にバネを支えて固定します。
では残っている歯がグラグラだったらどうでしょう?
バネに歯をひっかけても歯がグラグラだったら安定しません。
抜いて総入れ歯にして吸着させる方が安定する可能性があります。
下あごの歯の場合も、もちろん総入れ歯にして吸着させるのですが、上あごに比べて吸着させるのが難しいです。
なぜなら舌があるからです。
舌が動くと下の入れ歯も動いてしまいます。
だから下あごの場合、1本でも歯が残っていたら、例えグラグラでもバネをかけて安定を求めようとすることがあります。
差し歯については『差し歯とは?被せと土台の材料や費用について歯科医が解説します』をご確認ください。
お口の中の状態は千差万別です。
人によってお口の状態は違います。
歯がない本数、歯茎の状態も違います。
歯周病で歯が抜けた場合、歯茎が痩せている場合が多いです。
歯茎が痩せていると吸着が弱くなります。
患者様にとって一番いい方法は何なのか、もちろん入れ歯以外の方法もあります。
当院では、よく説明し、患者様に納得、理解していただいて治療方針を決めています。
何でもご相談してください。
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