保育士試験に合格しました。

こんにちは、りょうき歯科クリニック矯正担当医の三川です。

「お子さんに少しでも楽しく歯医者に来てほしい。」そんな気持ちから、保育士の勉強をして、資格を取得しました。

こどもの絵

お子さんの気持ちって、分からない。

矯正治療は、歯並びや骨格の状態に合わせて開始時期を決定します。
早期治療を行う場合ですと、3歳ぐらいのお子さんから治療が始まります。

低年齢のお子さんには、治療の大切さをお話しても、難しくて理解してもらえません。
また、歯医者そのものが嫌いというお子さんも多くいらっしゃいます。
そんなお子さんに、いかに楽しく前向きな気持ちで歯医者に来ていただくか。それが、私の課題でした。

もちろん矯正治療は「遊び」や「習い事」ではなく、「治療」ですから、その内容全てをお子さんに理解していただかなければならないというものではありません。泣いても無理やり口を開けて、強引に治療を行うことだってできます。

しかしながら、無理やり装置をつけて治療をすることが、お子さんの幸せにつながるのか?と考えると、悩ましいところです。お子さんの矯正治療は長い年月がかかります。
また、基本的に月1回の通院となります。

毎月毎月、「嫌だなぁ」と思いながら通うのと、「今日は歯医者さんに行くんだ!」と前向きに思って通うのと、どちらがお子さんにとって良いでしょうか?私は、楽しみに来てもらえる歯医者でありたいと思っています。

楽しみとまではいかなくとも、少なくとも「嫌だな」という気持ちは、持って欲しくないのです。

お子さんの心に少しでも寄り添えるように、勉強しました。

お子さんに楽しんでもらうためには、お子さんの気持ちを知らなければならない。
そう考え、児童心理の勉強を兼ねて、保育士の勉強をしました。

余談ですが、私は高校生のとき、矯正の先生になるか、幼稚園の先生になるか、迷っていました。
最終的に歯学部に進学しましたが、保育士はもともとなりたかった職業でしたので、今回の勉強はとても親しみやすく、興味深かったです。

しかしながら保育士試験は内容が多岐にわたるため、合格までは大変苦労しました。
試験は筆記試験10科目+実技試験2科目。合格率は10%台と言われており、仕事をしながらの合格は困難でした。

児童心理だけでなく、小児栄養など、覚えることがたくさんありました。それだけ学ぶことも多く、よい経験となりました。

それでもやっぱり分かりませんが。

保育士の資格を取ったからといって、お子さんの気持ちが分かるわけではありません。
また、どんなに勉強をしても、実際に保育士として働いた経験はありませんので、やはり子育てを経験した保護者様と比べたら、分からないことだらけです。

資格取得に向けて覚えたたくさんのことも、すぐに忘れてしまいます。でも、この資格取得までの勉強が、少しでもお子さんの気持ちに寄り添えるための助けになれば幸いです。

お子さんが、保護者様が、楽しく通っていただける矯正歯科を目指し、これからも日々精進してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

[wcm-show id=1235]

Pocket

おすすめ