【定期健診】歯医者へクリーニングしに通う頻度はどれくらいが適切?
55歳以上の男女の方に「健康についての後悔」をテーマにアンケートをした結果、第1位はなんだったと思われますか?
実は…「歯の定期健診を受ければよかった」というものでした。
昔は歯医者さんというと歯に痛みが出たら行く場所であり、『治療』を目的に通院される方が多かったものです。
しかし、最近では症状がなくても定期的に受診し、予防を目的に通院される方が増えてきています。
今回は歯の定期健診を受診するメリットについて紹介します。
おすすめの頻度
一般的な健康診断は年に1回ですが、歯科の定期健診は3~4ヶ月毎に受診されてることをおすすめしています。
お口の状態によっては、半年に1回のペースでも良い方や、1~2ヵ月の短いスパンで受診が必要な方もいらっしゃるので、担当の歯科衛生士や歯科医師と相談しながら、ご自分に適切な定期健診のペースを決めましょう。
虫歯などになりやすい人はもっと短いスパンで
3~4ヶ月毎の定期健診は一般的な目安であり、むし歯や歯周病になりやすい人、インプラントを入れている方などは、2ヶ月に1回のペースで受診した方がよい場合もあります。
定期検診を受けるメリット
症状もなく、ましてや費用も時間もかかるのに、定期的に歯科医院に行くのは負担と感じる方もいるでしょう。
しかし、定期的に健診を受診することで次のようなメリットがあります。
メリット①むし歯・歯周病の早期発見と予防
定期健診によって、むし歯や歯周病を予防し、不具合を早期発見することで、症状が出てから通院するよりも、通院回数や治療時間も少なく済みます。
また、症状の進行状態によって歯を削ったり、抜いたりしなければならない場合もあります。
何より、歯は治療で回復することが出来ても元のむし歯のない歯には戻らないのです。
メリット②自分に合った歯磨き指導をしてもらえる
定期健診では、むし歯や歯周病などの口腔内チェックだけでなく、個々に合った歯磨き指導を行います。
定期的に受診しているとはいえ、やはり重要なのは日々ブラッシングです。
歯ブラシのあて方やフロスの使い方など、歯のプロである歯科医師や歯科衛生士に教えてもらうことで、歯の健康に対するモチベーションアップにも繋がります。
メリット③健康な歯を保てる
毎日のブラッシングを丁寧にしているつもりでも、やはり落としきれない汚れがでてくるものです。
定期健診の際に歯石除去や歯のクリーニングを行うことにより、キレイで健康な歯をキープできます。
メリット➃全身の病気を予防
歯を守ることは全身の健康を守ることにつながることを知っていますか?
口の中の細菌がさまざまな体の病気に関連性があることがわかっています。
糖尿病や高血圧、誤嚥性肺炎、妊娠トラブルなどにも歯周病が関連しており、また、歯を失ってしまうと、自分の歯で噛むことが出来なくなり、認知症のリスクが高まりまると言われています。
「内臓の病気に歯が関係しているなんて…」と思われるかもしれませんが、全身の病気を予防するためにも歯を守ることが必要です。
全身の健康から考えても、歯医者の定期健診はとても重要なのです。
メリット⑤医療費の負担を軽減
定期健診の費用も積み重なるとそれなりの金額になります。
「毎回、健診に3~4,000円の費用が掛かるのは負担だわ…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし定期健診によって予防をすることで、実際に症状が出て治療をした場合の治療費を軽減することができますし、先述のように全身の病気を予防することで、歯だけでなく、全身にかかる医療費の負担を軽減することができます。
定期健診を年に2回以上受けている人は、一生涯にかかる医療費の負担が軽くなっているという調査結果も出ています。
定期健診は費用対効果が高い
いかがでしょうか?
このように定期健診は健診費用(健康保険3割負担で3,000~4,000円程)はかかりますが、虫歯などの治療を何回も続けるよりも治療費の負担が軽く、通院する回数が減ることで時間も浮くので、費用対効果が高いと言えるでしょう。
まとめ
「歯科医院は痛くなってから通院する」と思いがちですが、歯を失わないためには症状が出る前に定期的に歯科健診を受診し、お口の健康を保ち、不具合があれば早期発見、早期治療を行うことが大切です。
※参考資料「PRESIDENT」2012年11月12日号