【知覚過敏とは何か】歯がしみる原因を現役の歯科医が解説
突然ですが冷たい物、熱い物で急に歯がしみるようになったことはありませんか?
虫歯かなぁ・・・と思い、その時に歯医者さんに行くと、虫歯はなくて、「知覚過敏」と言われた方は多いのではないかと思います。
最近テレビでも良く聞く、知覚過敏。でも知覚過敏ってそもそもどんな病気なのでしょう?そして原因はなんでしょう?
知覚過敏とは
知覚過敏は歯の神経に刺激が伝わりやすくなった結果、歯がしみる病気です。
つまり、痛みの種類としては虫歯でしみるのと同じ現象なのです。
えっ?!じゃあ虫歯なの??と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、虫歯ではありません。歯の特殊な構造から、この現象は生じているのです。
知覚過敏の原因は
歯の痛みを感じる神経は、象牙質という組織に覆われています。これで神経を完全に保護できていればいいのですが、実はこの象牙質には細かい穴が開いており、神経への刺激が伝わりやすくなっています。そしてこの上をさらにエナメル質という硬い組織が覆うことで刺激が伝わらないようになっています。
簡単に言いますと、歯というのはヘルメットを被って、しみやすい部位を保護しているのです。
虫歯はこのヘルメットを溶かしてしまうので、神経に刺激が伝わります。
これに対して、知覚過敏はこのヘルメットが割れてしまったり、ヘルメットで覆えていない部分が露出してしまうことで生じるものです。
具体的には、歯が歯ぎしりや噛みしめで割れたり、すり減ったりすることであったり、歯茎が下がってしまうことで生じてしまうのです。昔はこのような状態になれば神経を取っていましたが、現在は歯磨き粉や様々なお薬で改善させることも可能となっています。
また『知覚過敏だけじゃない!歯周病でも歯がしみる原因と解決法』も併せてご覧いただければ幸いです。
知覚過敏かな?と気になられた方はご相談下さい。
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