【日本人の多くが経験】神経を抜いたはずの歯が痛むたった1つの理由

虫歯などによって歯の中の神経にまで細菌が入ってしまうと、痛みが出てしまいます。

根管治療(神経を抜く治療)をすれば痛みは取れるのですが、治療後しばらく経ってから、また痛みが出ることがあります。

神経がないはずなのに、なぜ再び痛みが出てしまうのでしょうか?
痛みが再度出てしまう理由は、歯の中で細菌が再び増殖し、歯の根の先(骨の中)で膿を作ってしまうためなのです。

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日本では神経を抜いた歯の半分以上に、痛みの出る可能性があります。

歯の根の先で膿が溜まってしまうことは、実は日本では珍しくありません。
平均6割近くの歯の根の先に膿が溜まっているという統計があります(※1)。

ところが、海外では初めて根管治療をした歯で、膿が溜まる割合は2割以下と言われています(※2)。

海外のように、歯の根の先に膿が溜まることがなく、痛みが出ないようにするには、質の高い根管治療を受けることが不可欠です。

質の高い根管治療とは

根管治療の目的は、歯の中に入ってしまった細菌をきれいに取り除き、歯の中で二度と細菌が増殖しないようにして、「歯の根の先で炎症(膿がたまる等)が起こらないようにする」ことです。

そのためには、根管治療中に歯の中の細菌を取り残してしまったり、歯の外から中へ細菌を入れてしまったりすることがないように、ラバーダムやマイクロスコープを使用した治療を受けることが必須です。

詳しくは『歯医者の根管治療とは?質の高い治療で神経を清潔に抜いていく方法』にて解説しています。

歯医者の根管治療とは?質の高い治療で神経を清潔に抜いていく方法

良い被せ物をするとさらに効果的です

質の高い根管治療を受けたとしても、被せ物と歯との間に隙間がある質の悪い被せ物をしてしまうと、歯と被せ物との間から細菌が侵入し、歯の中で再度細菌が増殖、歯の根の先で膿を作り痛みが出てしまいます。

質の高い根管治療を受ける事と、質の高い被せ物をしてもらう事が、神経を抜いた歯で再度痛みが出ないようにする最高の予防法となります。

※1 「わが国における歯内療法の現状と課題」 日歯内療誌 32(1):1~10 2011 より
※2 「Outcome of primary root canal treatment」 Int Endod J. 2007 より

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