【小児歯科】お子さまの年齢別!成長段階に合わせた歯ブラシの選び方
ドラッグストアに行くと、たくさんの種類の歯ブラシが売られていて、買う時に迷います。
歯ブラシのヘッド(毛がついている部分)大きさや形や長さ、毛先の形や固さ、グリップ(持つ部分)の形も多種多様。
選ぶのが楽しみな方もいれば、
迷って困るという方も…。
今回は子供や保護者さん向けのお話、市販歯ブラシの選び方についてお話していきたいと思います。
簡単に説明すると、子供の歯ブラシを選ぶ場合、子供の成長・発育段階に見合った歯ブラシを選択する必要があります。
成長を4段階に分けてお話していきますね。
1)0~1歳 歯ブラシの感覚に慣れてもらいましょう
今後、歯磨きや仕上げ磨きをスムーズに受け入れてもらうために、歯や口周りに触られる事に慣れてもらいましょう。歯ブラシで頬の内側、歯茎などを優しく触ります。
保護者用の歯ブラシは持ちやすい柄の長さで、ヘッドが小さく、ネック(柄と毛がついてる部分の間)が細いものがお勧めです。
毛先の形態は平らで、毛にコシがあるものが良いです。
本人に使ってもらう歯ブラシは、シリコンやゴム製の歯ブラシが良いと思います。
うまく磨くことができない年齢なので、おもちゃ代わりに与えて、歯ブラシの感覚に慣れていきましょう。
また、真似をする年齢になれば、保護者が子供の前で歯磨きをして真似させてもよいでしょう。
歯ブラシを子供に持たせる場合は安全性が高い歯ブラシで、保護者の目が届く範囲で行わせてくださいね。
2)1~2歳 歯磨きの習慣を身につけましょう
この年齢は自我が芽生え、なんでも自分でやりたがる時期です。
歯ブラシに対する意識も上がる為、歯磨きの習慣作りに最適な時期です。
子供が好きなキャラクターや色の歯ブラシを使用して、うまく褒めながら、進めて行きましょう。
保護者用の歯ブラシは0~1歳児と同様です。
しっかりと仕上げ磨きも習慣づけてあげてくださいね。
本人が使う歯ブラシは、歯茎を傷つけにくい大きさ・柔らかさのものがお勧めです。
販売用歯ブラシに適性年齢が書いていると思うので、参考にしてください。
まだまだうまく磨けない時期です。子供が機嫌よく、快適に歯磨き、仕上げ磨きできるように工夫してみてくださいね。
3)3歳~ 歯ブラシ習慣の確立と歯ブラシを使い慣れさせましょう
手や指の機能が発達し、理解力も増す年齢です。歯磨き習慣の確立、さらには歯ブラシを使い慣れてもらう時期です。
保護者用の歯ブラシは0~2歳児と同様です。奥歯も生えそろう時期ですので、歯の間はフロスの使用をお勧めします。
本人が使う歯ブラシは成長に応じて変えていきましょう。歯ブラシを使い慣れてもらうために、柄が太く、握りやすい形のものを選びましょう。
子供が自分で歯に当てやすい、歯の大きさに合った平坦な形の毛先がお勧めです。
4)5歳~ 歯磨きが一人でできるように促していきましょう
歯ブラシが使い慣れてきたら、子供が自分自身できれいに磨くことを目標にしましょう。
保護者用の歯ブラシは0~4歳児の物と同様です。6歳臼歯が生えてくる時期でもあります。
完全に生えきっていない6歳臼歯に関しては、さらにヘッドが小さい、部分用歯ブラシ(ワンタフトブラシなど)の使用をお勧めします。
また、仕上げ磨きの頻度や磨く場所は子供の歯磨きがどのくらいできるかによって変えていきましょう。
本人が使う歯ブラシは、本人の歯の並びに合ったサイズを選びましょう。
5)まとめ
子供が歯磨き習慣を身につける事が今後の虫歯などの予防につながります。
根気がいる事ではありますが、子供が小さい段階から歯磨きに触れる機会を多く作ることによって、自ずと習慣づいてくると思います。
歯が生えて来ていない、または、生えてき始めた所から、歯磨きの習慣作りが始まりますが、無理をせず、歯磨きの後はすっきりするよ!
という軽い気持ちから気長に始めていきましょう。
お子さんの歯並びが気になる方は、こちらをご確認ください。
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