1ランク上の「はみがき」を!(その①)唾液による再石灰化
虫歯や歯周病を予防するのに一番大切なこと、それはもちろん「はみがき」です。
「はみがき」がしっかりできていなければ、いくら歯科医院で治療を行っても、
また繰り返し繰り返し虫歯ができてしまい、なかなか治療が終わりません。
まずは、朝、昼、晩、ご飯の後に必ず「はみがき」をする習慣をつけましょう。
「はみがき」のタイミング
ここでのポイントは、食後30分以降に「はみがき」をすることです。
食事中は虫歯菌が食事から酸を産生し、歯が弱った状態になります。
歯が弱ってしまった食後すぐに歯ブラシをゴシゴシ当てると歯の表面が傷ついてしまいます。
歯がずっと弱ったままかと言われるとそうではありません。
口の中から食べ物がなくなった後、約30分ぐらいで唾液が食事中に溶けてしまった歯を再石灰化し、元に戻してくれます。
その後に「はみがき」をした方が歯を傷つけ無いですむのです。
唾液の効果
唾液にはそういったお口の中の環境を良くする力があります。
経年的なものや、お薬などによって唾液量が減ってしまうと虫歯ができやすくなる場合があります。
また、口呼吸をして口の中が乾燥しているとその部分に唾液の力が及ばなることがあります。
自分で口の中が乾燥していると感じる方は、お茶や、キシリトールのガムを噛んで唾液をたくさん出してあげてください。
睡眠時の唾液量
同じような話は睡眠時にも当てはまります。
夜寝るときにはお口の中へ唾液が出てくる量がグッと減ります。
唾液が減るということは歯の再石灰化が起こりにくくなるということです。
汚れが多くついた状態で眠りにつくと、昼間の何倍も歯が溶けるリスクは上がります。
つまり虫歯になりやすいのです。
出来る限りお口の中がきれいな状態で眠りにつきましょう。
具体的な「はみがき」については次回で紹介します。
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