インプラントの寿命はどのくらい?簡単に長持ちさせる3つの方法
インプラントは、噛み合わせや見た目を回復する歯科治療で、むし歯や歯周病などで歯を失った部分の顎の骨に直接人工の歯根を埋め込む治療法です。メリットは、見た目も自然で、自分の歯と同じように食べ物を噛むことができ、審美的にも機能的にも優れています。
周りの歯を削ったりすることが無いので、入れ歯やブリッジなどの治療と違い、健康な歯への負担が少ない治療法になります。そんなインプラントですが、保険適用外の治療のため治療費が高額で、埋め込んだインプラントと顎の骨がくっつくのを待たないといけないため、治療期間も長くなってしまうのがデメリットです。
そこで今回は、「第二の永久歯」「第三の歯」と呼ばれるインプラントを長持ちさせる方法や、インプラントの寿命を縮める原因、インプラントの寿命について解説いたします。
インプラントの寿命はどのくらいなのか?
インプラントは、入れ歯やブリッジなどと比べると、かなり長い期間使用することができ、一般的な平均寿命は約10年~15年と言われておりますが、10年後の生存率は約95%と高い割合で多くの方が、10年以上使用していただけております。きちんとメンテナンスを行えば、平均寿命と言われている10年~15年以上使用することも可能ですので、ご安心ください。
一方、ブリッジや入れ歯の平均寿命と比べると、ブリッジが約7年~8年、入れ歯が約4年~5年と言われており、それに比べるとインプラントはかなり長いですね。
しかし、大切なのはどの治療法が自分に合っているのかですので、一概に平均寿命だけをみて治療を選択するのはおすすめできません。先ほどもお伝えいたしましたが、インプラントの平均寿命が10年~15年と言われておりますが、なかには20年、30年、40年とかなり長い間、問題なく使用できるケースもあります。
インプラントの寿命を縮める原因
では、長い間問題なくインプラントを使用できる人と、平均寿命よりも短い期間でインプラントがダメになってしまう人の違いや原因は何なのでしょうか?それは、大きく分けて以下の3つがあります。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病の事で、インプラントとその周辺の組織が歯周病に感染してしまった状態のことを言います。歯の清掃不良などが原因で、歯茎の腫れや出血、口臭、インプラントのぐらつきや脱離につながります。
喫煙
タバコを吸う人がインプラントの治療をすると、インプラント周囲炎になるリスクが上がります。また、顎の骨にインプラントがくっつきにくくなる他、術後の傷の治りも悪くなるといったデメリットがあります。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、インプラントを支えている顎の骨に強い負荷をかけてしまうので、インプラント周囲炎を悪化させるリスクがあります。
そのため、歯ぎしりや食いしばりをする人は、マウスピースなどを使用して歯を守るなどした方が良いです。
インプラントを長持ちさせるための方法3つをご紹介
上記では、インプラントの寿命を縮めてしまう原因について解説してきましたが、インプラントを長持ちさせるためには、どうしたらよいのでしょうか。インプラントを長持ちさせるための方法を3つご紹介します。
歯科医院での定期的なメンテナンスが大切
インプラントは人工歯なので虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎などの清掃不良が原因で引き起こされるトラブルもあります。天然の歯に比べて抵抗力が低く、一度、歯周病菌に感染すると骨の吸収が急速に進行してしまうため、歯科医院での定期的なメンテナンスは必須になります。
歯科医院での定期的なメンテナンスは、3か月ぐらいの間隔を空けて受診するのがおすすめです。インプラントの定着状態や咬み合わせなどのチェック、天然歯のクリーニングなどが行われます。
メンテナンスについては『インプラントのメンテナンス方法とは?正しいお手入れや頻度について』をご確認ください。
生活習慣を改善し、セルフケアが大切!
インプラントの寿命を延ばすためには、乱れた食生活を見直し、禁煙やタバコを吸う本数を減らす努力も必要になります。健康管理を見直す良い機会になるかもしれませんね。
また、定期的な歯科の受診も大切ですが、自分自身でも歯ブラシの他、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使用して口腔内を清潔に保つことが、インプラントを長持ちさせるために大切になります。
異変や痛みを感じたらすぐに歯科医院へ
定期的にメンテナンスに通い、セルフケアも行っていたとしても、インプラントに痛みなどの異変を感じることがあるかもしれません。
そんな症状が長く続くときは、歯科医院で適切な処置をしてもらいましょう。
まとめ
インプラントの寿命をのばすためには、定期的なメンテナンスとセルフケアが大切です。生活習慣を改善し、予防をこころがけることで、インプラントを長持ちさせることができます。
りょうき歯科クリニックでは、インプラント治療を受けられた患者さんが、将来、加齢により、通院が難しい状態になった場合にでも、訪問歯科診療で歯科医師・歯科衛生士がご自宅等にお伺いし、引き続き口腔ケアを行いますので、インプラント治療をした後も長年にわたって、お口のメンテナンスが出来て安心です。
インプラントを平均寿命といわれている10年~15年以上使えるように、定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。メンテナンスのご相談ございましたら、りょうき歯科クリニックへぜひご来院ください。